ミネラルファンデーションは本当に肌に優しいのでしょうか？ 手術や火傷治療のあとの肌の保湿や傷のカバーのために、皮膚科医両の現場で開発されたバックグラウンドがあるため、肌に優しく負担が少ないというイメージの強いミネラルファンデーション。ミネラルシリーズは最近ではすっかり定着して、

天然ミネラル100%や、24時間つけっぱなしでも大丈夫、というアピールをするプロダクトもあり、ミネラルファンデーションの人気も高まっています。多くの化粧品が石けんや洗顔料だけで落とせて、他のファンデーションよりも肌への負担が少ないのは確かですが、簡単に落とせるからと洗顔をいい加減に済ませたり、

ミネラルファンデーションを落とさずにそのまま寝てしまったりする使い方では、肌に優しいどころか、かえって肌に強い負担をかけてしまう可能性も。それはなぜなのでしょうか？ まずミネラルファンデーションの、そもそもミネラルというのは鉱物原料の総称。普通のファンデーションには鉱物原料が使われているので、

その意味ではすべてのファンデーションがミネラルファンデということになります。ミネラル100％の表示にも実は注意が必要で、ポリマーやシリコンなど他の成分も入っているけど、顔料に関してはすべてミネラル素材という場合もあり、成分がすべてミネラルで構成されているわけではないこともあるのです。

これはBBクリームも同様で、美容成分が入っている化粧品が多いことから誤解されがちなのです。スキンケアアイテムと同じ扱いをしても問題ないような印象を受けるものもありますが、粉が配合されている点は普通のファンデーションと何ら変わりはありません。どんなに肌に負担の少ないものでもメイクアップ化粧品が、

スキンケア化粧品と同列になることは絶対にありません。肌に残れば毛穴を詰まらせたり、皮脂と混じって、ニキビや色素沈着などのトラブルを引き起こすことも考えられます。肌に優しい、肌ストレスフリーといった言葉に惑わされずに、ミネラルファンデーションも眠る前はしっかりとメイクを落とすのが鉄則です。