女性ホルモンは、女性らしいうるおいあるなめらかで美しい肌から、骨、血管、筋肉を強くしたり、脳や神経の働きをよくしたりします。また皮膚の水分量を増やし、弾力性のある皮膚に保ちます。そして髪の毛にハリをあたえ抜け毛を防いだり、女性ホルモンは女性にとっての美しさの鍵を握っているのです。

女性ホルモンは大きく分けてエストロゲンと言われる卵胞ホルモン、プロゲストロンという黄体ホルモンの二種類があります。エストロゲンは女性らしさをつかさどるホルモンで、肌の状態に様々な影響を与えます。肌のハリとうるおいを保ち、真皮層のコラーゲンやエラスチンの合成を促進してシワやタルミを予防します。

もう１つの女性ホルモン、プロゲステロンは皮脂の分泌やメラニンの働きをを促進する働きがあります。健康な肌にとってある程度の皮脂は必要ですが、皮脂の分泌が過剰になるとニキビや肌荒れの原因になります。女性ホルモンのバランスが乱れると、男性ホルモンの影響も出て、肌が荒れたり肌トラブルの原因に。

健康な女性ホルモンのバランスを保つためにも、ストレスをためない、無理なダイエットをしない、骨盤のゆがみに気をつけて、睡眠と無理をしない規則正しい生活を心がける必要があります｡また大豆や豆乳に含まれるイソフラボンという成分は、女性ホルモンとよく似た作用をもち改善作用があります。

エストロゲンは食べ物でも補うことができます。大豆に含まれる大豆イソフラボンの成分は、植物性エストロゲンともいわれています。大豆由来食品である豆乳から納豆、豆腐、おから、味噌、厚揚げなどを摂取することで、不足しがちなエストロゲンを補って、肌荒れや大人ニキビを予防することもできます。

またエストロゲンは卵巣で生み出されるため、卵巣の健康を保つことが大切です。卵巣の老化を防ぎ、健やかにするためにビタミンEが効果的といわれています。このビタミンEが豊富に含まれるモロヘイヤ、かぼちゃ、アボカド、アーモンドなど。サプリメントなど合わせて摂取するように心掛けるといいでしょう。