シートマスクを効果的に使う方法。シートマスク、またはシートパックは使い方によって美容液よりも肌に高い美容効果を効かせることができます。ある美容研究によると、安価なシートマスクと高級美容液を毎日つかうお手入れを比較した場合、シートマスクの方が肌荒れや乾燥による小ジワが目立たなくなったそうです。

ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど保湿成分が配合されたシートマスクは、それだけ肌に与える効果が高い優れもの。でも「美容液一本分の成分がこの一枚に」といった化粧品ブランドのキャッチコピーを見ると、少しでも長く肌にのせて肌に美容成分をしっかり吸収させたくなりますが、実はこれは間違いの元なのです。

マスクのパッケージに書かれた規定時間以上にシートをのせておくと、乾きはじめたシートマスクが逆に肌の水分をうばってしまい、保湿どころか乾燥の原因になってしまいます。実はシートマスクの美肌効果を得るには、最短1分でOK。家にあるものを使い少し工夫をすれば1分間という短時間のシートマスクでも高い美容効果が。

シートマスクの効果をさらにだす工夫は、キッチンにあるラップを使います。鼻部分を避けるようにして、顔の上下にそれぞれ一枚ずつ、シートマスクの上からラップをはりつけましょう。ラップを貼ることでマスクがより密封され、美容成分が肌にしっかり吸収されます。そのため規定より短い時間でも肌をしっかり保湿できます。

この方法であればシートマスクの美容成分をさらに肌に浸透させ、また顔の肌にのせる時間を短くすることができるので、外出の準備で忙しいときや、朝の慌ただしい時間帯にもオススメです。ラップが家にない場合は、シートマスクをつけた上から乳液を塗ってみてください。乳液の油分がシートマスクの水分の揮発を防ぎ、

ラップと同様に密閉した状態をつくってくれるので、規定時間よりも少し短めの美容マスクであっても、うるおいを補うことができるのです。シートマスクを効果的に、効率よくつかうこの2つのテクニックを、ぜひ活用してみてください。ラップや乳液の併用で、シートマスクをより効果的に使えるのです。

他にも美容シートマスクをより効果的につかう方法をもう1つお伝えしましょう。実はシートマスクは、つかうタイミングを変えることでも効果を高められるのです。シートマスクの効果が高まる魔法のタイミング。それはバスタイムを終えたお風呂上りです。正確にいえば入浴直後です。シートマスクを浴室に置いておいて、

湯船から出る直前に顔に針、美容マスクしながら身体をふいて着替えると、マスクの効果を存分に発揮することができます。入浴直後はお風呂の湿気によって肌の角層の水分量が増え、角層がふやけたような状態になります。そのため普段よりもマスクの美容成分が顔に浸透されやすい肌状態になっています。

他にも洗顔などで余分な皮脂膜も洗い流されるため、皮膚のバリア機能も弱くなっていて、マスクの美容成分が肌により吸収されやすい状況になっているのです。そのため、そのタイミングでマスクをすることで、普段は角層のバリア効果で浸透しにくい美容成分も肌にしっかり浸透し、肌を効果的に保湿することができます。

また、入浴直後のシートマスクにはお風呂あがりの乾燥しがちな肌のうるおいを守る効果もあります。温度も湿度も高い浴室では肌はしっとり潤っていますが、お風呂で洗ったあとの肌は皮脂が少なく、体温も上がっているので、短時間のうちに水分が蒸発し乾燥していきます。入浴直後のマスクはこの乾燥を防ぐこともできます。

こうなると「それなら着替えてから急いで化粧水をつけても同じでは？」と思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。浴室でいったんうるおった肌も、浴室を出てわずか10分程度で、入浴前の状態に戻り、浴室を出た瞬間から肌の乾燥は始まります。また、主成分が水の化粧水では、

肌の上に水の層をつくることしかできないので、肌の水分蒸発を防ぐことはできないのです。その点美容成分が浸透したシートマスクなら、化粧水よりも保湿効果が高いので、水分を閉じ込めることができるのです。お風呂あがりのシートマスクには、肌の急激な乾燥を防ぎながら、肌に美容成分を浸透させる効果があるのです。