クリームは、肌に浸透させた化粧水や美容液などの栄養や水分が肌から蒸発していかないようにフタをして閉じ込めておく、スキンケア最後の仕上げのようなもの。乳液と似てますが、乳液との違いは水分と油分のバランスの違い。肌に必要な栄養と油分を多く含むリッチなテクスチャーをもつのがクリームです。

とくに乾燥が気になる目元や口元には、油分を補給する効果の高いクリームを使います。水分だけでなく油分も低下した肌に、クリームで栄養と油分を補うことで、肌をやわらかく、なめらかにします。とくに加齢によって水分と油分は低下していくので、リッチでコクのあるクリームで肌をいたわる必要があります。

クリームの役割は肌にフタをしてガードするだけでなく、アンチエイジング成分も含み、老化を防ぐ働きをもちます。コラーゲンを増やす成分のほか、抗酸化や肌のターンオーバーを促すものなどさまざま。またアイクリームという目元専用のクリームもあり、小ジワを防ぐアンチエイジング成分が入っています。

加齢や肌の衰えで減っていく油分を補うため、クリームは油分の多いリッチなテクスチャでないと意味がありません。サラっとしたクリームが好まれがちですが、つけて時間がたつと中に含まれる水分が蒸発してしまい意味を成しません。とくに皮脂腺の少ない目元や口元にはコクのあるクリームを。

クリームに含まれるオススメできる美容成分は、シワに効くレチノール。レチノールはビタミンAの一種で肌細胞に働きかけて、コラーゲンを増やす作用があります。シミに効くのは油溶性甘草エキスなどのアンチエイジングのクリームです。

クリームは強くこすったり、シワにすり込んだりしてつけるのは肌への刺激となって角層を痛めかねません。また皮脂分泌の多い顔のTゾーンなどに大量につけすぎると毛穴をふさいだりニキビの原因になるので、こすったりつけすぎには注意を。