01.クレンジングと石けん洗顔が肌荒れの原因？
すべての人にとって、メイクとスキンケアの第一段階はクレンジングでなくなてはなりません。たとえば車の塗装をするときは、まず車の表面にこびりついている汚れを洗い流すはずです。クレンジングと洗顔は昔から美容のかなめであると同時に、皮膚科医と化粧品業界の論争の中心でもあります。

古い考えを持つ皮膚科医が、ごく普通の石けんによる洗顔が肌の汚れを完全に落とす唯一の方法であると主張するのに対して、ほとんどの女性はその苦い経験から、石けんによる洗顔は乾燥と、つっぱりと肌荒れの原因になることを知っています。石けんは一見ナチュラルな洗顔に見えますが、なぜ肌荒れの原因になるのでしょうか？

02.石けんの洗顔による肌荒れ
肌のうるおいを取り去ってしまうことで評判の悪い石けんですが、さらに石けんに含まれる脂肪分が表皮に残り、毛穴のつまりやニキビなどの吹き出物の原因になることも多いのです。また、肌が弱酸性であるのに対して石けんはアルカリ性です。弱酸性の石けんもでていますが、石けんのほとんどが量産されたアルカリ性です。

そのため石けんで顔を洗いすぎると、肌の酸性の皮膜のpHバランスというものが損なわれ、皮膚の抵抗力が下がることがあります。石けんの優しいイメージに騙されてしますが、肌は繊細です。結局のところ、顔の肌をキレイにさっぱり洗うには、正しい方法で安全なスキンケア化粧品で洗顔し、水で洗い流すのがいちばんなのです。

03.あなたの肌に合う洗顔を選ぶ
それに美意識の高い人なら、本来は手を洗う目的で作られた石けんで顔を洗うことに抵抗も感じるはず。スキンケアの洗顔のすぐあとでもまだ顔が油っぽく感じるなら、店頭へいけば洗顔用の固形のバータイプのものからクレンジングフォーム、リキッド状のものまで洗い流すタイプの洗顔料が数えきれないほど揃っています。

どれも満足できる使い心地で、肌に優しいものばかりです。自分の肌がオイリーなのか。乾燥肌なのか、目的にあったものを選びましょう。ただし、ラノリンやパラフィンといった成分が含まれるものや、保湿成分が入ったものは避けましょう。肌の毛穴をふさいで吹き出物やニキビの原因になることがあります。

04.肌質によるクレンジングの選び方
自分に足りないのは肌のうるおいだと感じるなら、乳液状またはクリーム状のクレンジング剤で手入れをするのが一番です。油分と水分が溶け込んだエマルジョンタイプのクレンジング剤は、メイクをさっとふき取ることができるうえ肌に適度なうるおいを残してくれます。オイルは慢性の乾燥肌に悩まされている人に役立ちます。

オイル系のクレンジング剤は、顔のメイクと肌の脂汚れはすっかり落としながら、どんな乾燥肌にもリッチな使用感を与えてくれます。敏感肌なら、刺激の少ないクリームタイプのクレンジングを使いましょう。ただしラノリンや香料を含むクレンジング剤は避けます。肌の状態を悪化させ、炎症を起こす原因になることがあります。

05.クレンジングと洗顔のヒント
まずクレンジング前に手を洗いましょう。汚れた手で顔をキレイにすることはできません。洗うときは顔の輪郭の外側もクレンジングします。メイクが顎のラインからにじみ出ていますし、たいていのヘア製品は、寝てる間に髪の生え際から額のほうへ下りています。また天候によってクレンジング剤を変えましょう。

冬の強風や夏の暑い日差しは乾燥の原因になり、表皮の状態に影響を与えます。そして1度開封したクレンジング剤や洗顔料は8週間から10週間で使い切るようにします。他のものと同様、スキンケア製品にも使用期限があり、肌トラブルの防止と、よりよい効果を得るためには、その期限を尊重するのが大切です。