セラミドは肌のうるおいに最も必要な保湿成分。健康な肌の各層には約20%の水分がふくまれています。これが20%以下になってしまう状態が乾燥肌なのです。人間の肌の水分を守る保湿成分の中でも重要なのが、角質細胞脂質の一種であるセラミドと呼ばれる物質です。セラミドは水分をサンドイッチ状にはさみこみます。

水分をはさみこんだセラミドは、一度つかまえたらがっちり離しません。セラミドと結合した水分子は温度が0%になっても蒸発せずに気温がマイナス30度になっても凍らないという、まさに神秘の水になるのです。このセラミドは皮膚の中で作られていますが、その量は赤ちゃんのときが最も多く年齢と共に降下してしまいます。

つまりセラミドを含んだ美容液などのスキンケアを使うことが、最も理論的で有効な保湿する手段になるのです。セラミドにもいくつか種類があり、保湿成分として化粧品に使われているのは、主にセラミド2、3、10です。効果的なセラミド化粧品の選び方は、成分表示でこれらの数字のいずれかがついたものを選びましょう。

セラミド化粧品を探すときに選び方で注意したいのが、セラミドとうたっている化粧品でも、これらの数字がいずれもついていなければ、本当のセラミドが入っていないということになります。セラミドの保湿成分がしっかり配合されている美容液を使うことが、肌の悩みを解決してうるおいのある肌を作るカギになるのです。

このセラミドは、肌にとって素晴らしい成分ですが、皮膚の中で作られてるセラミドは加齢によって年齢と共に一直線に降下します。そしてメイクを落とす強すぎるクレンジングなどによっても失われてしまうので、やはりセラミドの保湿成分が配合されているスキンケア化粧品で、セラミドを補ってあげなければならないのです。

人間の肌の水源は外側の目に見える皮膚だけでなく、体内の水分です。体の内側から常に水がしみ出していて、前出の通り、その水を角質細胞脂質の一種であるセラミドが、肌の中でとらえて維持しています。これが肌の潤いになるのです。つまり肌が乾燥するのは、肌の水源が枯乾しているからではなくセラミドの不足なのです。

このように健康な肌の中にはセラミドは存在しますが、カサカサした乾燥した肌にはセラミドが不足しがちです。乾燥しらずの美しい肌になるために必要なのは、化粧水で単純にうるおいを与えるだけでなく、セラミドの保湿成分が必要になるのです。

素晴らしい水分結合力を持つ物質のセラミドは、美容液や乳液などに使われています。もしスキンケアでどれか一点だけしか使えないとしたら、極端な話ですがセラミド配合の美容液だけつけておけば、肌の保湿に最も効果的でしょう。